考え中

まったく公共性のない備忘録

東京出張

出張続きだが、東京といっても広いので、毎回違う所に遊びに行っている気がする。今回は神田と上野を回った。

神田の古書店街は何年ぶりだろうか、最近はネットで古本を注文できるので、わざわざ購入して荷物を増やす必要もないのだが、それでも棚を一覧するという「観光」をした。

仕事が3時には終わっていたので、上野の西洋美術館でカラヴァッジョ展を見た。片肌をぬいた少年がフルーツを抱えていたり、賭博の席で聖人が語らっていたりして、これに画家自身の私生活面のスキャンダルの匂いが演出となって、何かドラマを見た感覚である。欲望は悩みと歓びの両方をもたらすのだろうが、こんな表現(いい意味で)が受けてたローマの17世紀に思いを馳せることになった。

翌日は雨予報だったので、また美術館へ。こんどは東京都美術館ボッティチェリ展へ。ボッティチェリというより、フィリッポ・リッピからボッティチェリ、フィリピーノ・リッピへと繋がる師弟の技術の継承の跡を見る展覧会だった。透明感が快い。

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雨脚が強くなったので、美術館内のカフェで昼ごはんを食べた。その後、雨が弱くなってから出張先の下高井戸方面へ。

今回、神田ではいろは寿司、上野では駅のアトレにあるつばめグリルで食事をしたが、どちらもおいしくて吉。夏に浅草へ行った時よりもっと東京の味わいだった。