考え中

まったく公共性のない備忘録

行列紀行 次に並ぶのはどこだ

最近並ばないのに、久しぶりに一日になんどもんだ。さすがお盆。

 

出発できず

このお盆に金沢へ出張で、午後に到着すればよかったのだけれど、せっかくなので21世紀美術館へ行こうと、朝一番の米原発「しらさぎ」に乗った…というか、乗ろうと思って10分前にJR駅に到着したらチケットカウンターが混んでいて、まず今日のび初め。予定の次の電車でなんとか滑り込んだ。

 しらさぎ

しらさぎはお盆ってことで指定席にしたので並んだり立って座席が開くのを待ったりする必要はなかったけれど、いざ金沢に着いてバス停を見たら、長い列ができていた。

 

金沢駅

バスに乗る前に下調べ情報に従って、21世紀美術館の入場券をチケットぴあで購入しておくというタスクがある。コンビニを探して不慣れなチケットぴあのマシンを操作して、展覧会のチケットを購入、このコンビニも駅ナカなので非常に混んでいて、んだ。金沢駅の観光も含め20分ぐらいはかかったので、こんなことなら美術館で購入しても同じだったかしらと思う次第だった。

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 美術館のチケット(コンビニで買うよろし)

駅前のターミナルでバスの列にび、やっと来たバスに乗って20分ほど、金沢に到着してからすでに1時間過ぎているが、やっと現地に着いた。21世紀美術館はすでに猛烈に混んでいて、チケットを買い求める列が5重6重と折りたたまれてホールいっぱいになっておる。

気の毒に、ファッファッファ。

(駅のコンビニの列などなんてことなかったことが、ここで分かった。)

 

館内の混雑がガラス越しに見える。

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チケット購入列を横目に入館すると、展示室がいくつかに分かれていて、いちいち人が待っている。ちなみに、展覧会は「粟津潔 デザインになにができるか」。懐かしさもあり、なかなか良かった。というか、この美術館、2つも有料展覧会を同時に実施中なのに、コンビニで共通券を販売していなかったので、両方鑑賞することができなかったけれど、もう一つもものすごく良さそうだった。

 

スイミング・プール

21世紀美術館といえば、レアンドロ・エルリッヒのスイミング・プールが大当たりしてのこの混雑なわけだが、私もこれが目当てと言ってもいい感じで出張しているので、仕方なく「1時間待ち」の列にんだ。

1時間待つ間、あのスイミング・プールんでまで見るほどの作品なのだろうか、途中で抜けて帰ろうかと何度も思い、また、列にいる家族連れ、デート・カップルに紛れて私だけが出張前のお一人様であることも我ながら問題視せざるを得ない心持ちで、それでもなんとかび通し、スイミング・プールの光の反射を浴びて、満足してきた。

ただ、来訪者の目当ては「映え」であって作品鑑賞ではないので、プールに入った途端撮影を始める。むしろ撮影しかしていない。そればかりか、撮影目的の人々の地位と鑑賞目的の人々の地位が逆転している。「鑑賞者に遠慮してカメラをちょっとした隙にかざす」みたいな態度の人はいない。カメラの前を通ろうものなら舌打ちされる。

そんな無言の攻防はあるものの、んでまでかどうかはともかく良い作品だった。水と光と明るい空のある空間は心身にいい影響しかない。晴れやかな気分になる。スイミング・プールに至る細い廊下も、本当のプール授業を思い出して良い。

 

 金沢県立美術館のカフェ

満足したので、21世紀美術館の混雑から抜け出て、次は兼六園の中にある金沢県立美術館のカフェへ向かった。先程まで1時間びながら検索して見つけた辻口シェフのアッシュだ。シェフはともかく、森の中のガラス窓の様子が心身に良さそうなところに惹かれた。21世紀美術館側から行こうとすると、ぐるっと遠回りしなくても、ショートカットがあって、美術館の裏からカフェにすぐ入ることができる。しかもそのショートカット沿いは滝が落ちる岩場の横の階段の歩道で、木陰になっているので気温35度超の昼間の日射から逃れられる。

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こちらもカフェ前でんで順番待ちという状況だった。パンやケーキを注文して、ニルギリの冷たい紅茶とともにガラス窓の外の大木を眺める。気の利いた小道も、ちょっとした池も拵えてあって、このカフェの設計の一部になっている。

 

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というところでついに時間となり、出張の会議室へ移動。午後はうたた寝しながら過ぎていった。

帰りのしらさぎも指定席を買うためにまたび、お土産買うのにまたび、一日中んで今年の分のびノルマは達成したと考えられる。

 

駅の近くで漆器(というか一部漆塗りの普段使い)が買えたので、明日から毎日使うんだ。