考え中

まったく公共性のない備忘録

キスリングーエコール・ド・パリの煌き@岡崎美術博物館

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クリムト展も豊田市美術館で開催中だが、お盆の激混み情報を見ていたので、岡崎のキスリング展へ行ってみた。久しぶりの岡崎美術博物館、木が育っていい並木になっている。

 

建物は丘の上にあり、正面は細く、横に広い。裏口から入ったほうがキスリング展の展示入り口に近い。

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表にポスターがある。

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横に広い様子。

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エコール・ド・パリの画家で、モンマルトルに暮らし、モジリアニと親しい関係にあったぐらいまでは理解していたものの、キスリングの技術的な態度などについてはそれほど興味を持ったことがなかった。この展覧会は点数は少ないものの、見ごたえのある作品が多く、他の画家などの影響がわかりやすい作品も多かった。

ポーランド出身で、セザンヌを尊敬し、キュビズムからは距離を置いていたなどを存分に感じながら見た。べったりした印象の背景が人物像に独特の艶を与える。キュビズムとは一線を隠していたとは言え、少し影響を受けた風の作品もあり、静物や屋外の風景、たまに裸婦像にも印象派のような筆使いが見られる。オランピアからマネに続く裸婦像や、アンリ・マティスのジャングルのような植物など、様々な影響を紐解くのも楽しい。

 

レストランはいつも混んでいるか、予約でいっぱいなのだけれど、今日はまだ空いていてランチが美味しそうだった。三河のもち豚を含む4種類から選べるようになっていて、サラダ、ひとくちスープ、コーヒーのランチコースになっている。

レストランのビルは下でつながっているけれど、上で独立している。

 

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待合スペースの椅子はロッキングチェア。

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風景、山、池、とても気持ちいい。

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サラダとスープ。

サラダはチーズがかかった温泉卵やハムと一緒に食べる部分と、クミンなどのスパイスで味のついた部分、マカロニサラダ部分などあって、手の混んだ一品だった。

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パンと、私が選んだ魚のメニュー。鰆のバタームニエル、素焼きの野菜など。ふわっとした鰆の身がカリッとした焼き加減になっていて、甘みのある野菜との相性も抜群だった。

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デザートも追加。

ガラス皿にホイップをうねらせた波のような演出がいい。

ケーキというより、ダークチョコレートの苦味がいい感じの焼き菓子だった。

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充実した半日を過ごした。