考え中

まったく公共性のない備忘録

クリムト展

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ベートヴェンに捧げるゼセッション(ウィーン分離派)の1901年の展覧会のために制作されたベートーヴェン・フリーズの再現展示を見に行ったつもりだったけれど、ほかも良いのばっかりだった。

黄金時代のユディトI、黄金の騎士、ヌーダ・ヴェリタス(これは金色だけど手法的には黄金様式には入らないとテレビで千足先生がおっしゃってた)も装飾的で神話的でけど、黒いのがすごいのだ。クリムトは概念を描くのではなく空間を飾ると言ったはず。でも「家族」は装飾的というよりも闇のような黒さだ。同じ黒でも姉妹の絵の方は装飾的だ。

 

20日(火)の午後に思い立って行ったけど、駐車場も臨時駐車場が開放されていて、特に待たずに停めることができたし、チケットの列の誘導柵はあったけれど人は並んでいなかった。昼時だったし、ちょっとしたスキマ時間だったのかもしれない。

ロッカーに財布を入れちゃたので、音声ガイドの550円を取りに戻るために、再入場券を出してもらったけれど、待ち時間もなく難なく入場できた。

展示室内はさすがに混んでいるけれど、かといって誰も見ていない絵を一人で観ることは可能で、しかも結構近寄れるので存分に楽しんだ。

 

音声ガイドは稲垣吾郎だと聞いていたけれど、実際には女性による概要解説と、稲垣吾郎による作品解説のような構成になっていて、ところどころ音楽が入る。ベートーヴェン・フリーズでは第9が流れる。

音は、自分のiPhoneかなんかに良いヘッドフォンを刺して聞いたほうがいいかもしれない。

 

今回はグッズも充実していて、お手頃だ。たくさんの人が特設グッズ売り場にいる。レジは混んでいないけれど、特別版のカタログは全部売れたと書いてある。

実際、クリムトを家の壁に飾るのは、装飾的とはいえ難しいように思う。