今年はちょうど紅葉の季節に京都に用事ができて、とんでもないなーと思っていたけれど、紅葉の東山はなかなか良かった。混雑具合はとんでもなかった。
紅葉で有名な永観堂は、入場16時までで、ライトアップは17時半から。土日はすごく並ぶので、その時間に行ってもすぐには入れないという。この日も16時に到着してしまって、ライトアップまで1時間半待ちをしている長い列がすでにできている。
並ぶのはやめて、そのまま南禅寺の方へ向かう途中。悔しいので、外からの撮影。
禅林寺から歩くとほどなく三門が見えてきて、活気がすごい。三門の上にも人がたくさん。
南禅院(拝観料300円)
向こうに見えるのは回遊式の庭園。池の周りを一周して楽しめる。
疎水の水路閣と紅葉。
疎水の奥、 最勝院の参道。
夕暮れの方丈(拝観料500円)
戻って方丈へ。日没間近で、「もう終わりですか」と聞くと、17時15分までに出てくれればいいですよと言われる。時刻は4時50分。この日最後の入場者だったかもしれない。
庭園の枯山水と夕日と紅葉の取り合わせ。
和心庭までは悟りの心の風景だという。この先は六道を輪廻する煩悩の風景になる。
六道庭
誰もいない廊下を回りながら、曲がるたびに囲まれた庭が現れ、また曲がり、また庭が現れと、逃れられない魅力に導かれるようだった。
凡夫は悟る間もなく、書院の廊下の妙を楽しんだ。
すっかり日が暮れたので蹴上まで歩いて地下鉄で街へ戻った。南禅院から蹴上まではそれほどの距離ではなかった。
往路は禅林寺の方までがやや遠いと見てバスを選んだのだが、実際は満員で立ちっぱなしだったのだ。地下鉄駅から歩く方が快適。
翌日の朝は平日で、宿泊地から禅林寺に直行したので朝一番に待つことなく永観堂を拝観できた。
鎌倉初期の傑作「見返り」の阿弥陀如来像をついに見ることができた。禅林寺は大規模で、もみじだけの寺ではないことを感じながら回る。
皆さんが撮影する放生池。曇天なので水面も曇っているが、フォトジェニックな場所である。
久しぶりの阿闍梨餅。
11月末とは思えないほど暖かくて、冷たいお菓子と迷ったけれど、やっぱりお抹茶を。
一服して多宝塔へ。あの上までけっこう登るのかと思うと、実際はそうでもない。急な階段で一気に行ける。
上から見ると、禅林寺の敷地が如何に赤いかが分かる。