考え中

まったく公共性のない備忘録

岡﨑乾二郎『視覚のカイソウ』@豊田市美術館

一個のものはそれ自体閉じた解釈を得る。しかし、隣のものとともに認識されるとき、開いた解釈も可能にする。その一個は、いまや部分となり、ひとつ上の階層で違う解釈を得る。

 

閉じた解釈を失うわけではない。むしろ、隣のものとの対照によって、もともとその一個を特徴づけている性質をより顕にする。

 

新しいものを表現する手段をすべてはじめから創ることは滅多にない。よく知っている馴染みのある使い慣れたものを別の使い方で使うこと、新しい順序で並べたり新しい組み合わせで構成したりすることが、新しい表現を創る。

 

 

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