今日は「サンセット/サンライズ」展が会期最終週となった豊田市美術館へ。ホームページを見ると所蔵品の企画展のようだ。撮影(条件付きで)可能な展覧会で、Twitterに篠原有司男のボクシングペインティングが流れてきたので、「おっ」と思って行ってみた。
渋滞をうまく避けて到着したが、なぜか美術館駐車場が大混雑している。みんなそんなに篠原有司男とか田中敦子とか見たいとは思えないが。
敷地に入ってみると、庭園で「お庭でマルシェ~MUSEUM MARKET」というのを開催している。きれいなお菓子や絞ったジンジャーエールや珈琲をドリップするテントもあるし、小物や生活雑貨のテントもある。これに人が集まっていたようだ。ここでスマホを忘れたことに気がつく。
マーケットを見ていたら入館が遅れたけれど、サンセット/サンライズ展へ。チケット売り場で写真を撮る場合の注意を書いた紙を渡されたが、当方、残念ながらスマホを忘れておる。
展覧会は日没と日の出や眠りと目覚めのようなコントラストとその曖昧なところをコンセプトとして構成されているけれど、実は小林孝亘展といった風情だった。久しぶり、あるいは初めて見て良さを再認識した奈良美智の80年代作品とか、なぜか突然ブランクーシとか、イケムラレイコの黒に浮かぶ、黒に舞う、黒に横臥、黒の中の一連の少女像などは良かった。好きなところでは、草間彌生のマスクメロンのような無限の網、田中敦子の電球コード(小さい方)など、定期的に見たいやつだ。田中は大きい方が見たいけれど、行くといつも小さいのを展示している。
その他色々楽しく鑑賞した。篠原ギュウ氏のボクシングは最後の方の一部屋をぜいたくに使って、当日の写真、グローブなどの画材含めて展示してあった。2007年だったか、一昔以上前だ。あのときは額装もしていない状態で展示され、生々しさがあった。今回改めて見ると、きれいに保管されていて、もう落ち着いてしまったけれど、作品として見やすくなっている。ギュウ氏は昨年も東京でパンチしていたらしいので、もう一回ぐらい豊田でやってもらいたい。
ミュージアムショップで過去の図録が半額以下になっていて、当時買えなかった展覧会の図録を購入などして前庭のマーケットを横切りながら、休暇のような空気を貪った。