考え中

まったく公共性のない備忘録

12人の表現者たち

メナード美術館の所蔵品特別展に行った。「版画&版画:12人の表現者たち」というタイトルで、ヨーロッパと日本の相互の影響の様子が鑑賞できる。

 

展示のメインは「芸術家たちとサーカス」というタイトルのもと、ロートレックシャガールマリノ・マリーニ、ルオーを展示している。

サーカス全盛の時期、夜のひととき日常から離れて架空の世界のことのような技芸に熱狂する観客と、舞台の上であり得ない体勢で飛び跳ねる人や動物、裏舞台で練習に励む曲芸師たち。熱い時間が蘇る。

タイトルには最近はもうあまり使わなくなった表現が見える。曲芸、見世物小屋、軽業、鼓手、手品、道化・・・。

 

「日本の画家たちの試み」には日本で版画技術を取り入れて発展させた作品が並ぶ。小磯良平島田章三などのリトグラフエッチング、木版など。

 

モノクロームの美」では、メナード美術館のルオーの作品群と、最近加えられた舟越桂の一連の版画が展示されている。

 

最後に、最近のコレクション「もっと More 西洋絵画名作選」という部屋がある。フランスを中心にヨーロッパ絵画が集められている(版画ではない)。

 

美術館は小牧市街地にあり、小牧城址のところが小高くなっている、その麓の方である。

 

 

入り口のツツジが終わりかけているが、なにか石造りの宮殿と庭園をイメージしたのかもしれないドアのデザインや前庭の構造で、エントランス両脇には噴水もある。

 

 

駐車できる台数が13台となっているが、工事中で7台ぐらいになっている。そこにスタッフのおじいちゃんが待機していて案内してくれるのだが、気温が30度超えなので心配してしまう。

 

舟越桂の彫像展が2012年だったということなので、この美術館に来るのは10年ぶりということになる。もっと最近かと思っていた。当時はナビのついていない車でなんとか一般道の難しくない道を選んでなんとかたどり着いた。今は仕事や小牧城址散策で何度もこの辺に来たので、3車線や4車線の道があるところを抜けて、小一時間で到着できるようになった。シャガール長谷川潔など、生で見ると良いので、たまには来るといいなと思った。