考え中

まったく公共性のない備忘録

第42回名古屋クラシックフェスティバル

第42回名古屋クラシックフェスティバル

樫本大進(ヴァイオリン)&ラファウ・ブレハッチ(ピアノ) デュオ・リサイタル

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第17番 ハ長調 K.296(ヴァイオリン伴奏のクラヴィア・ソナタ)

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 op.30-2

ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ

武満徹:悲歌

フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調

 

<アンコール>

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第7番 第3楽章

 

バイオリン&ピアノのDuoで聞きたい曲を全部ぶっこんだプログラムで、先月ぐらいからCD音源などを聞きながら、「これが生で聞けるなんて」と高まるものがあった。しかも「これが樫本&ブレハッチで聞けるなんて」という高まりもあった。

 

この日は通常の仕事のあと臨時の会議もあって、夕飯もおにぎりとクリームパンを掻き込んで会場へかけつけた。疲れている。

 

モーツァルトから集中して聴きすぎてさらに疲れが増しつつも、ヴァイオリンと、ピアノの両手分の3つの要素が立体的に飛び交うのが華やかすぎて、一緒に歌ってしまいそうだった。特に、モーツァルトの第2楽章(Andante sostenuto)は、4分の3拍子だけれど変化が多く、ブレハッチの左手の三連符が続くところの表現の妙が冴えていた。

 

ベートーベンのあと休憩、後半のドビュッシーでデュオの相性がさらに感じられる演奏になり、短い武満を挟んでフランクで最後を盛り上げるという満足感たっぷりの構成だった。