考え中

まったく公共性のない備忘録

名フィルとクリストフ・ハルトマン

仕事のあと自家用車と地下鉄で移動して名フィルモーツァルトブルックナー

 

第43回 名古屋銀行チャリティーコンサート
愛知県芸術劇場コンサートホール
坂入健司郎(指揮)
クリストフ・ハルトマン(オーボエ

モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』 K.492序曲

モーツァルトオーボエ協奏曲ハ長調 K.314(285d)

アンコール曲:ブリテン:オヴィディウスによる6つの変容 作品49より 1. パン

ブルックナー交響曲第6番イ長調

アンコール曲:モーツァルト:セレナード第13番 ト長調 K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』より第4楽章

 

オーボエ目当てだったが、ブルックナーも良かった。ブルックナーを楽しく聴けるようになるなんて、まったく人生分からないもんだ。

2階の左の2列目で、眼の前に木管とホルン、その後ろの金管列は斜め前から見れる。弦楽器は後ろ姿のみ、コントラバスは足元に隠れてしまっていた。

 

フィガロの結婚で開演し、ハルトマンが登場してオーボエ協奏曲が始まった。カデンツァ部分が来ると会場が集中するのが分かる。バイオリンとオーボエのかけあいも楽しい。すこし音程は高めだったか?

第1楽章しか終わっていないのに、ちょっとフライング拍手もあり、坂入氏とハルトマンの苦笑いが見える席だった。

 

後半はブルックナー交響曲第6番。第4楽章まであるが、第3楽章の最後が大フィナーレみたいな大げさな終わり方なので、やっぱりここでもフライング「ブラボー」が出てしまう。

ブルックナーはメリハリがなくて反復がワサワサしていて聴いても聴いても入ってこないのだが、今日の迫力ある演奏には納得しかなかった。金管が、トランペット4本、トロンボーン3本、ホルン5本などファンファーレ的な華やかさだし、木管が歌って聴かせるのでこっちも華がある。そこへ、弦楽器のピチカートが軽いのに厚みがあって、しっかり打楽器の役割をしている。そんな全楽器が揃う第4楽章の後半には、ティンパニさんがかなり力いっぱいぶっ叩いていた。アツかった。

楽器の配置も面白かった。弦楽器が左右反転、まん中にチェロ、両側にバイオリン。チェロやコントラバスが第1バイオリンに近く、すごくいい音の重なり具合だった。

第4楽章も終わり、余韻がほしいのに、今日はブラボー言いたいおじさんがあちこちにいて(4人ぐらい?)、食い気味にブラボーしていた。

 

最後のアンコールは管楽器お休みタイムで弦によるモーツァルト。ぴしっと隙のない演奏で、これも華やかだった。