考え中

まったく公共性のない備忘録

反田恭平&ジャパン・ナショナル・オーケストラ コンサートツアー2024

ラヴェル:クープランの墓(管弦楽版)

プーランク:ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲 『オーバード』

モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調(ピアノ:反田恭平)

 

これが満席というやつかと思った開演前。

はじめて刈谷駅前の総合文化センターアイリスホールに入った。現在、愛知芸術文化センターが休みなので、いろんなコンサートが郊外で開かれている。駐車場無料というのがありがたい。

 

夜の公演なので、暗くなる前に駐車場に入りたいと思って早めに出たつもりだったけれど、道を間違えて普通の時間に到着した。雨予報じゃなかったのに雨が降り始めて、曇り空が暮れかける頃、もっとも道路標識が見にくい時間に、土曜の雨渋滞の駅前を右折しなければならない。アイリスホールまでは駐車場から空中通路で繋がっていて、濡れずに行ける。

 

定刻少し過ぎて開演、ラヴェルが涼やかに始まる。中規模オーケストラならではのライブ感がある。ホールの特徴なのか、音の響きは少なくて中心の音がはっきり聞こえる。危なっかしいときは正直に聞こえる。

 

1曲終わって編成を変え、ピアノも出てくる。反田さんが指揮もしているのでピアノの蓋は全開にして見通しよく、向かって右が鍵盤になる置き方にしていた。

オーバードは、弦の厚みが出ていて、ピアノとのバランスもよかった。ただ、残念なことにホールの問題で、天井から変な高音が出てしまって、気になった。空調の不調かなにかか。

 

休憩のあと、モーツァルト。よくわからないけれど、この『ドン・ジョヴァンニ』序曲を前半開始の曲にしたほうがよかったかも。最初からラヴェルはもったいない。

 

最後、モーツァルトの協奏曲20番は、ここまでの3曲とは違うオーケストラかと思うぐらいの好演だった。ピアノは縦に置いて、反田さんが背中を見せる指揮者の向きでピアノに向かう。第3楽章は少し速めに感じた。

 

アンコールは、突然左端の弦4人で、弦楽四重奏が始まった。

ラヴェル: 弦楽四重奏曲ヘ長調  第2楽章

 

さらにピアノも、リストを一曲。さすが流麗な演奏だった。

リスト(シューマン) 献呈

 

最後に、隣のおじさん、開始5分で寝落ちして、鼻息が荒すぎて気になった。後半は目覚めたようだが、演奏中に指をボキボキするんじゃない。