三越の生鮮食品の売り場に、見たこともないほど小さいふじりんごーーといってもイギリスのコクニーオレンジピピンややニュージーランドのジャズほど小さいわけではないのだけれどーーが、8個ぐらい一袋に入れられて売られていた。どんな味がするのか気になって買ってみたら、香り高いふじりんごそのもので、とびきりおいしい。そんなことで、いろいろ考えてしまった。
日本ではりんごがどんどん大きくなる。大きいりんごの商品価値が高いからなのか、大きい方が味になにか決め手があるのかは知らない。でも、一人で一回に食べられる大きさではない。家族で分けるのはいいことだけれど、ちょっと「かじる」には、小さいりんごのほうが断然いい。
12,3年前は学生に戻っていたので、非正規労働の賃金で、なかなか果物には手が出なかった。高いから。
何年間か、季節の果物を食べることもなく過ごしていたので、そういう人のために小さいりんごがたくさん買えるといいのにと今も果物を買うたびに思う。