考え中

まったく公共性のない備忘録

バラのすべて

「バラのすべて」という特別展が千葉県立中央博物館で開催中というニュースをどこかで知り、公式サイトを見てみたらとても楽しそうだ。千葉まで行くことは難しい時期なので、図録を取り寄せた。

届いた図録を開くと、やはり面白い。隅々まで読んで、やはり千葉まで行って鑑賞したいもんだと思っている。

 

博物館での展示であるからか、博物的、多角的な視点でバラのなんたるかを解き明かそうとしている。世界各地における特に欧州におけるバラ受容の歴史も面白いけれど、日本人とバラの関わりという部分が最もおもしろかった。浮世絵に描かれたバラや、初期の植物図鑑の説明や挿絵のバラ、江戸時代の園芸文化の中でのバラなど、いかにバラはキャラが強いというか、クセが強いというか、その存在感を考えさせられた。