考え中

まったく公共性のない備忘録

礼服(洋装)

3月末から4月初旬までは正装する日がある時期である。

ブラックフォーマルは数年に1回しか着ないということもあって、誰しも長年買い替えずに、ただただ保管していると思う。

記憶が確かなら、20歳のころ急な訃報に着るものがないという経験をして、ブラックフォーマルがひとつは必要という認識となった。ぶらぶらしていた百貨店でブラックフォーマルのコーナーを見ていて、学生でも払える金額のセール品を見つけたので、その場で買った。今でもブラックフォーマルを手掛けているブランドのワンピースとボレロ風ジャケットのセットである。

長年着ていないし、ちゃんと出して点検もしていないし、ちらっと見ても黒くてわからないけれど、おそらく汚れているだろうし、プリーツなんかも崩れていた。ついに思い立って5年ほど前にクリーニングに出した。とてもいい感じに蘇って戻ってきた。だからまたそれを保管している。

コサージュやパールネックレスは、そのブラックフォーマルよりはあとになって揃えたが、どちらも劣化した。

 

最近は、ブラックフォーマルではないけれど、黒いワンピースと黒の別珍のジャケットを買った。コサージュも同時に買い替えた。古いネックレスは黄ばんでしまったが、それも味わいなので使い続けている。それで間に合う会食なんかのほうが多いので、年に1回は着ている。

 

先程、件の初代ブラックフォーマルを出してきて、どの程度着れるものか試着してみた。まあ、良くもないけれど、問題ないと言えばない。

 

<追記>

けっきょくスーツを購入。ブラックでもフォーマルでもない、ネイヴィーのパンツスーツだけれど、ボウタイのブラウスを中に着るとそこそこ式典でも問題ない。

 

ちなみに、その前に礼服の老舗が入っているコーナーでブラックフォーマルを物色したのだが、コテコテのフォーマルすぎてピンとこない。喪服か結婚式か、どちらかにしか使えない風である。

しばらくするとテレビドラマの礼服売り場の店員かと思うほどコテコテの雰囲気を持つ店員さんが話しかけてきて、その話しぶりも「おほほほほ、結婚式ですか」的な、コッテコテの礼服売り場の店員さんだった。むしろ新鮮に感じた。しかし、うまいこと逃げてきた。

 

<追記2>

ボウタイブラウスは11年前の買い物だったので、これも新しいのを買ってしまった。