W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調「トルコ行進曲付き」 K.331
S.ラフマニノフ:幻想的小品集より 前奏曲「鐘」嬰ハ短調 作品3-2
S.ラフマニノフ=江口玲:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43より 第18変奏曲 変ニ長調
P.I.チャイコフスキー:6つの小品より「主題と変奏」ヘ長調 作品19-6E.グリーグ:抒情小曲集 第5集より「夜想曲」ハ長調 作品54-4
C.ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」
R.シューマン:謝肉祭 作品9
アンコール曲
このプログラムが聞きたい曲ばかりだったので演奏者を調べたら髙木竜馬といいうNHKアニメ『ピアノの森』のピアノを担当していた人だった。それなら間違いないと思ってチケットを取った。
サラマンカホールは遠い。電車で岐阜まで行くだけでも遠いのに、そこから30分ほどバスに乗れという。全行程で2時間かかるし交通費もかかる。今週のはじめには雨予報も出た。
GWなので渋滞もありうるし、電車のつもりだったけれど、昨日から電車の遅延ニュースがあったりして気になったので、今朝になって気が変わってドライブすることにした。車でも2時間かかる。GW初日の2時間ドライブは心配していたほどではなかったけれど、連休ドライバーは平日ドライバーとは違う人達なので、かなり気をつけて走った。
さて、コンサートは、ちょうど新譜が出て1つめのリサイタルだとのこと、Metamorphoseというアルバムである。今日のプログラムがすっぽり入っていて良い選曲だったので発売日にApple Musicで買ってみた。
それを往路のカーステレオで流しながら行った。
演奏前にかなり詳しいプログラムノートを語ってくれる。最初のモーツアルトはアルバム曲ではないけれど、ある理由で次の「鐘」にいいつながりだとのこと。前半最後はチャイコフスキー19-6で、かなり単純な主題から始まって、快く変奏が終わった。
後半はグリーグの夜想曲、夜の音楽続きで月の光、シューマンの「謝肉祭9」はこのリサイタルがなかったら向き合うこともなさそうな曲だったが、向き合ってみるととても面白い。1曲なのか20曲なのかわからないような曲だが、アルバムでは22曲扱い(スフィンクスと間奏曲もカウントして)である。
私自身はワルツが前半と後半で都合2回挟まれるのを合図に、今どのへん弾いているかしらんと感じるのであるが、御本人の解説では別のある曲を合図にどの辺弾いているかを感じてくれということで、親切にも演奏前にその曲の予習演奏をしてくれた。
アンコール2曲目で突然のムソルグスキーが来た。唐突かと思ったけれど、ラフマニノフの「鐘」のあとで、鐘つながりだし、なにより「キエフの大門」は素晴らしい曲なので、生演奏が聞けて大感激だった。
コンサートもよかったけれど、サラマンカホールがすごく良かった。音響が神がかっていた。たぶんちょっと無茶しても受け止めてくれるぐらいの良いホールだった。