考え中

まったく公共性のない備忘録

仙台

出張で仙台へ。

人生長いけれど、東京より北へ行く機会が少ない人生だった。それが2011年に新潟、2012年に茨城と、急に北陸や北関東を経験し、ついに2017年の今回、東北に行くことになった。

出張なので自由な時間があるかどうか分からないけれど、ちょっとした時間に牛タンとずんだ餅を食べるチャンスがあるのかなあというぐらいの淡い期待で出かけた。

行ってみると結構時間があったので、仕事に向かいがてら仙台城址へ行く観光バスに乗った。るーぷる仙台という明治時代風の外観のバスで、観光客で混雑していた。

運転手さんがその混雑を切り盛りするのにいっぱいいっぱいでキリキリしていたけど、このバスに乗るだけで観光地を回ることができるので、すべての停留所で降りないまでも、乗ってみるといいかもしれない。

そのバスで仙台城址のある青葉山を登ると、城址伊達政宗の騎馬像がある。「ああ、ここか」というところである。

城址といっても大広間の遺構があるだけで、仙台市街地と広瀬川の見晴らしを楽しんで15分もあれば観光は終わる。

レストランやソフトクリームなどの店が数店舗あり、まずは牛タンの肉まんを購入。牛タンを「一応食べた」ことにできると思ったが、この後牛タンをがっつり食べることになるとはこのときは思っていなかった。

続いて、昼時になりそうな時間だったので、変わった組み合わせの「ほたてそば」。新鮮なほたてがはいっているけれど、そばと合っているのかどうかはよく分からない。ほたてはおいしかった。

青葉山公園から地下鉄駅まで歩けそうだったので、城の石垣を見ながらぶらぶら山を下り、博物館のあるところに出た。博物館も見たかったけれど、仕事の時間がせまっていたので、五色沼が空っぽになっているのを横目に見ながら、国際センター駅という駅まで歩いた。ループル仙台の観光バスよりも、地下鉄で移動した方が少し歩くけれど早いのかもしれない。

仕事を終えて、同僚さんと夕飯に出ることになった。一人でホテルに帰るつもりだったので予定外のうれしい牛タンづくしになった。

テールスープ、きのこと牛肉の煮込んだの(名前がわからないがほろほろ)、牛タンにぎり寿司、牛タンの炭火焼き、牛つくね、麦飯という豪勢さ。

翌朝は朝食が入らない。コーヒーを2杯飲んだだけで出かけたら、仙台駅にずんだ茶寮とかなんとかいうずんだ餅カフェがあった。遅めの朝食にもってこいだ。

ずんだもち3つも載っている。これまでお土産の冷凍ずんだ餅しか食べたことがなかったけれど、新鮮なずんだもちは豆の香りがフレッシュで、非常に美味しいものだと思った。餅菓子を3つは多いけど。

というわけで、仙台駅や青葉通一番町という地下鉄駅付近は、牛タンにもずんだ餅にも困らない地帯なので、仙台に行く時は「ずんだ餅とか牛タンとか食べるチャンスあるかなあ」のような心配は無用のようだ。歩いていれば食べるところに当たる。

仙台は生まれて初めて行ったけど、今の仙台は地下鉄も建物も街全体が新しい。それが痛々しくもあり、「ここがあのテレビで何度も見た仙台か」と何度も思った。