コロナに紛れて劇場公開されなかったというジェーン・オースティン原作の映画化。邦題は『EMMA エマ』、原題はEmma.である。
軽快な展開で、イギリスのこの当時の難解部分は取り除き、セリフも省いて非常に分かりやすくしてある。
映画化もテレビドラマ化もたくさんされているエマなので、お話が分かっていれば楽しめるが、知らずに見るとジェーン・オースティンが読者を欺くためにいろいろ仕掛けているところに関してはストーリーが分かりにくいところもあるかもしれない。
お屋敷の内装や、衣装や髪飾りはBBCなどのジョージアンファッションより、ややロココ風な花やレース使いにしてあり、生地の織り方や刺繍などよりは、単純化した色、たまに原色などで鮮やかに映える作りにしてある。若い女優さんたちは今どきのファッションや動画文化に即したティーンエイジャーといった体だ。
