考え中

まったく公共性のない備忘録

プロバイダ解約

1990年代後半にWindows95のノートを買った。私における自宅用PCの始まりである。

当時は海外から戻ってしばらく自宅の子供部屋に住んで、自営の仕事の準備をしていた頃である。パソコンで事務作業や仕事の資料を作れると良いっていうのと、インターネットやってみたいということで買ったと記憶している。

 

その初代のパソコンがNECのラップトップだったので、NEC系のプロバイダで契約した。

 

テレホーダイで自室の電話FAX機と優先で繋いでインターネットをしたものだ。ホームページもアップロードした。ホームページのアップロード先はプロバイダが有料で貸し出しているURLだった。当時はメールアドレスをホームページに載せても誰も悪さをしなかった。

 

ホームページを通じていろんな人と知り合った。フリーメールはhotmailぐらいだった時期、誰しもプロバイダのメールアドレスを使っていた。プロバイダのアドレスのほうが本人確認という点でも信用もされていた。

 

当時、プロバイダが提供していたサービスは、ホームページ容量とそれに伴うFTP情報、デジカメで撮影したりスキャナで読み込んだりした画像の保管容量、メールアカウントなどに始まり、その後はWebメールとカレンダーなど、時代ごとにサービスが生まれて消えた。

 

インターネット接続はADSLの時代から無線接続へと進化する。ホームページは解約し、フリーメールを使う時代になった。その間ずっと同じプロバイダで、違う接続を契約し続けた。ポケットワイファイも契約した。

 

しかし、光は別のプロバイダで契約したので、その頃から2つのプロバイダに基本料金を払っている状態だった。光のプロバイダでモバイルデータを買うという方法もあるのだが、モバイルデータはプロバイダ契約しなくてもいいので、拘る必要はない。

 

というようなわけで、昨日思い立って別の通信会社のeSIMを契約した。これまでのSIMは解約となった。これにより、30年近く契約していたプロバイダの接続契約はひとつもなくなった。あとは基本料金とメールアドレスのアカウントだけ残った。

 

このメールアドレス、90年代のプロバイダ契約時に人生で始めて手に入れたアドレスだが、ホームページに掲載したり、あらゆる契約に使ったりしているから、個人情報流出のときにパスワードごと流出して使い物にならないアドレスである。いまやspamしか届かないアドレスになっているし、プロバイダのフィルターが甘すぎてメールチェックもうんざりである。よって、使用しなくなってしまっている。そもそも、いまや、このプロバイダのメールアドレスを使っている人も見かけなくなった。

 

メールアカウント廃止に当たり、一昨日あたりからメールアドレス変更の連絡をして、ほぼすべての連絡を別のアドレスに振り替えた。来月末にはspam捕獲用ともいうべきこのアドレスも解約される。

 

もしかしたら、古い友人で、長年連絡を取っていない人との連絡が完全に途絶えるのかもしれない。フリーメールも、キャリアメールも、LINEも交換していないほど古い友人ということになるが、そんな人はいないのかもしれない。

 

 

<追記>

7月末にプロバイダ契約を解除手続きして、8月末に契約は終了した。

8月末までは基本手数料がかかるけれど(数百円)、9月の請求でそれを支払ったら、終わる。特に問題なく解除できたけれど、Web請求書をアプリでは見れなくなった。

明細を見たければ公式サイトまで行って、ログインをしてみると弾かれるので、その弾かれ先の画面に小さく注意書きされている「契約解除後に請求額を確認したい人は、云々」のような文言のリンクを辿って、数百円を確認する必要がある。

 

 

 


<追記>SIM返却

物理SIMは不要になり、自分で処分してもいいのかと思っていたが、「返送して」ということだった。どうやらauはSIMを破棄してよいが、docomoは貸出と返却という形式を守っているそうだ。

SIMを取り出して、紙に貼り付けて封筒に入れてしばらくカバンに入ったままだった。切手を買って投函するのって忘れるよね。やっとお盆に指定の送り先へ送った(8月12日)

SIMを出し入れするときの細い針金、不要なときは引き出しの端っこなどで見かけるのに、こうして必要になると見当たらない。爪楊枝でことを済ませて数日後、ひょんなところに針金があった。もう使わないと思う。