ピンぼけだが、マリーゴールドの開花直前の様子。この弱々しさの経緯を書こうと思う。
昔見た『モンスーン・ウェディング』で、いつかマリーゴールドを育ててみたいと思っていたが、苗の入手が非常に容易なわりに、育てるのは難しい。
蕾が出てもしばらくすると膨らみがすかすかになって枯れる。
追肥したり水はけに気をつけたりしたけれど、だんだん痩せていった。
ある日掘り起こしてみたら、根がうまくはらずに消えそうになっていた。植え直したらすぐに復活して、葉っぱを出し始め、ある日また蕾がついた。
喜んだのもつかの間、ある夜帰宅したら草葉が飛び散っていて、どうやら飛び散っているのは忘れな草の葉っぱなので、その辺りを確認すると白い卵が埋まっているではないか。
鳥の卵????
恐る恐るスコップでほってみると、スーパーの丸いシールが貼られた鶏卵である。野生の鳥が産み落としたわけではないことに半ば安堵しながら、半ば恐怖のまま鶏卵は処分して、草花の被害状況を確認した。
すると、忘れな草には少々のダメージが認められるものの、茫々に茂っているので被害の割合は少なかった。それよりも、横のキンギョソウと、件のマリーゴールドの茎がボキッと折れているのにショックを受けた。
ポキっと折れている茎をテープで巻いて1週間、蕾が膨らんで咲きそうなところまで回復した。やっとだ。
卵はおそらくカラスの貯食で、取りに戻ってきたときにまた忘れな草が飛び散ってしまったが、それ以来は無事である。カラスよ、食べ物は別の場所に保管してくれ。
こちらも折れた枝は処分して泣く泣く切り戻したりして健康な部分を残して待っていたら、草丈は短いものの、少しだけ黄色い蕾が膨らみはじめた。