考え中

まったく公共性のない備忘録

ガウディとサグラダ・ファミリア

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は東京国立近代美術館で開催中である。金曜、土曜は夜間開館をしているということで、仕事のあと行ってみた。竹橋の駅ビルで軽く腹ごしらえをしようと思ったら、全部しまっていた。

 

この展覧会は日本で3箇所巡回する。うちの地域にも来るので、わざわざ東京の混んでいる会場へ行く必要はなかったなあと後悔している。そのぐらい、ひどく混んでいた。土曜の夜だから混んでいたのかしらと思ったら、翌日SNSで日曜の昼間は40人待ちの列ができているという情報を見たので、それよりはマシだったということが分かった。

 

今回の広報などは、字体もデザインも斬新なガウディ展。国立近代美術館ぽさはない。黄色が効いていた。

 

 

ここも、オンラインチケットを買う方式だが、時間指定はなく会期中いつでも入館できる。安心して購入できる。その三次元コードをピッとして会場入りする。特に待ち時間はなかった。

 

しかし会場は満員電車のようになっていた。「そうか、時間指定ってありがたいシステムなんだな」と悟る。図面の細くて細かい部分をじっくり見るというのはあきらめて(それは印刷物などで確認するとして)、全体の様子や手書きの質感のみを見る。

 

デザインやデッサンより、レプリカなどの造形物のほうが、大きいし、混雑の後ろの方からでも見ることはできる。

 

サグラダ・ファミリアは、私が訪問した90年代には、まだ工事の中を「ここ通っていいのか」みたいなところから上に螺旋階段を登ることができた。降りるときに膝が笑う程度には急な階段である。

空の近くまで行って、先頭のレリーフを間近に見たりもできた。

 

そのレリーフや彫刻などを、バラして展示してある。各部の分解部分なんかもある。それらは非常に楽しむことができた。

 

コロニアルグエルの教会や公園などの椅子や展示物もあった。写真なども多かった。ドローン撮影の動画などもやっていた。

教会には90年代に訪れている。礼拝の直後に見学させたもらえた。自然林を伐採せずにデザインしたという教会は、周りの木立と、教会内部の木立のような内装とが溶け合って、木漏れ日といってもよい窓の光や、まるで木の葉が舞いそうなフロアなど、森の中のような建物である。人生でいろんな教会を見学したけれど、これほど印象深いところはほかにない。

そのことを思い出しながら、展覧会も楽しんだ。

 

そういうわけで、常設展も面白いはずだが、疲れてしまって断念した。図録も読んでみたかったけれど、重いので巡回してきたときにする。

 

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夕飯を食べそびれていたので、神保町の「アルカサール」というお肉料理レストランのお店に行ってみた。竹橋から歩ける(1キロぐらい)けれど、疲れたので都営地下鉄を乗り継いで神保町へ行った。

ステーキを食べる常連らしき家族たちに混じり、ハンバーグとエビフライが組み合わされた鉄板の焼き物を注文。肉がまだ赤いけれど、全然大丈夫だという。食べてみると、旨味がすごい。

それにしても赤いので、鉄板の上で火が通るのを待つ間、エビの方を堪能する。エビフライは大きくて、しっかりしている。それに皮付きのポテトフライや野菜の焼いたのが載っている。

孤独のグルメみたいな気持ちで食べた。