考え中

まったく公共性のない備忘録

美術館・博物館

原画を買いたい

でもどうやって買っていいか分からない。 美術品市場なんてリスクばっかりの危ないエリアに見える。それに一回買うと沼みたいになるかもしれない。 実は、いま画廊で個展をしていて、そこで好きな作家の原画が、買おうと思えば買えるような状態なのだが、信…

民藝館でアイヌの手仕事

午後、少し時間があいたので、久しぶりに行くパン屋さんでパンを3つも食べ、濃いめのコーヒーを飲み、そこから40分ぐらいで行ける「豊田市民藝館」へ行った。 ちょうど、「アイヌの美しき手仕事」展開催中である。初めて本物のアイヌの生活道具や服飾を見…

相国寺展(展示入れ替え 後半)

愛知県美術館の相国寺展は、今週から展示入れ替え後の展示になった。今週末はガッツリ仕事なので、今日のうちに休むという日。天気は悪くはないが、強風で気温も低く寒い。 前半の展示のことは、↓こちらに書いた。 mihalita.hatenablog.com 入れ替え後の展示…

年パス値上げ

豊田市美術館が年間パスポートを現在の3千円から円値上げして4千円にするという。同時に、豊田市博物館と民芸館との3館共通パスも始まるという。それは6千円だとのこと。たしかに割安だけれど、今年まで3千円だったことを考えると2倍だし、何回ぐらい…

相国寺展

展覧会名は長い。「相国寺承天閣美術館開館40周年記念 相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史」である。臨済宗相国寺派の「相国寺」は、金閣寺、銀閣寺を擁する大本山である。展示の層の厚さは、承天閣美術館において茶の湯展が同時進行で開催され、相…

民藝 MINGEI — 美は暮らしのなかにある

白樺派の柳宗悦を中心に、陶芸家のバーナード・リーチ、河井寬次郎、濱田庄司など、が1920年代の日本で民藝運動をおこした。暮らしの中で使われる道具が、職人によって洗練されて芸術の域に達していることを発見し、日本や世界の各地で収集した日常の道具を…

宇野亞喜良展

刈谷で始まった宇野亞喜良展へ行ってきた。10時開館と思っていたら9時だった。ちょっと出遅れて9時半すぎに到着したら、平日なので満員でもなく中くらいの入りだった。 ゴージャスなグラデーションをあしらった入口↑。「ミケランジェロの言葉」(1968)…

ミッデルハルニスの並木道

中野京子 2020.『運命の絵』文春文庫(な58-8) を読んだ。 運命の絵シリーズの、最初の1冊で、雑誌の連載を一冊にまとめた本である。文芸春秋のサイトでは目次すら公開していない(本文試し読みは「はじめに」だし)。 副見出しもあるけれど、作家名と作品名…

夏季特別展 徳川美術館

「甲冑の美学」「馬とともに」の2つの夏季特別展を展開中の徳川美術館+蓬左文庫へ行った。 毎回、文化財を豊富に見て大名文化を具体的に感じることができるが、同じ展示物を何度か見ているうちに、だんだん足が向かなくなっていた。 しかし、馬具を見るの…

不思議の国のアリス展

松坂屋美術館で始まった不思議の国のアリス展。マクミラン社の有する原画や初版本など、いろいろなバージョンも展示されるというので、前売り券を準備して「いつ行こうか」と思っていた。 (夏休みだし混んでいるかもしれない。お盆だから子どもがたくさん来…

再訪 エッシャー展

前回の記事。 mihalita.hatenablog.com 平日に再訪。 まずは、美術館付近のカフェで腹ごしらえ。 館内のレストランには行ったことがあるけれど、付近はあまり寄ったことがない。 今日はパスタの気分だったので、タイミング良くシーフードのトマトパスタを。 …

エッシャー 不思議のヒミツ

開幕初日の開館時間に行こうと思っていたが、自分の気合いにちょっと引いたので、少し遅れて午後に行った。行くなら(大人が行くなら)、児童生徒の夏休みが始まる前が狙い目だ。エッシャーはぜったい子どもも大好きなやつ(子どものためのギャラリーツアー…

ブランクーシ 本質を象る

アーティゾン美術館で開催中のブランクーシ展に行ってきた。 ブランクーシ展は作品を集めるのが大変そうなので、今回の機会に行けてよかった。 最初期の作品も少しある。ルーマニアからパリに出てロダンに認めれるも、塑像からブロンズ鋳造という手法の分業…

コレクション展 増殖とループ

豊田市美術館のコレクション展、新たに所蔵することになった作品を含め、所蔵品が展示されている。 増殖は草間彌生の<無限の網>のシリーズの大作をはじめ、パターンが広がっていくタイプの作品を集めている。 ループは、野村仁<赤道上の太陽>など大きい…

浜松市楽器博物館(後編)

浜松駅前の楽器博物館は、楽器を通して人類を感じる素晴らしい施設である。 人間社会とか、人と音楽のこと、楽器を作る技術や素材、儀式性、社会における音楽の位置づけなど、いろんなことを考えるきっかけになる。 どの楽器も、大事に伝えられれていて、そ…

浜松市楽器博物館(前篇)

浜松へ遊びに行った。 数年前に出張で訪れたときに、駅前の「藤田」でうなぎを食べたが、浜松へ行くならもう一回食べたいなあと思っていた。 開店時間に合わせて浜松着になるように電車時間を調べて行った。狙い通り10:57に駅についたので成功である。店か…

デ・キリコ展

5時間の間に休憩5分が2回しかない会合(しかも冷房が寒い)に疲れ果てて帰ってきた。ただし内容は楽しかった。 午前はまだ元気で、デ・キリコ展に没頭した。 晴天の上野駅、土曜ということで9時台なのに公園内は家族や修学旅行生や外国人旅行客でいっぱいだ…

午後の現実逃避:瀬戸蔵ミュージアム

今日は半ドンで、午前中降ってきた仕事にげんなりしながら、いったん帰宅。 午後はなにかする気にはなれないので、給油を兼ねてでかけることにした。 瀬戸市美術館で面白そうな展覧会をしているので、調べていたら、瀬戸蔵ミュージアムという同じく瀬戸市が…

コスチュームジュエリー展

愛知県美術館に巡回して来ている「コスチュームジュエリー:美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより」に行った。 そもそもの話として、「コスチュームジュエリー」という表現を知らなかったので、公式サイトで説明…

ヤマザキマリの世界

刈谷市美術館で「ヤマザキマリの世界」のちらしを見つけた。「高浜市やきものの里かわら美術館」で開催中である。刈谷市美術館からは車で20分ほどの、まあまあ近いところにある。しかも両館入ると半券で20%引きになるという。 かわら美術館には去年の夏…

new born 荒井良二展

刈谷市美術館で「new born 荒井良二:いつも しらないところへ たびするきぶんだった」が始まっている。刈谷市美術館は良質な絵本作品や関連展示を特徴とする良い美術館だが、それほど何度も行っていない。絵本を嫌いと思ったことはないが、どこか信用できな…

豊田市博物館

明日から連休、今日は昼までで仕事を終えて、豊田市博物館のオープン初日に行ってみた。場所は、豊田市美術館と同じ敷地内である。 昨日が関係者、今日が一般向けの初日ということで、混雑に備えた広報などを見たが、私の見立てでは明日から連休で混雑するけ…

お礼の参拝 国府宮神社

急遽出勤で、出発が遅れてしまったけれど、昨日から「行くぞ」と思っていた国府宮神社へ行ってきた。昨年、儺追布(なおいぎれ)をもらって厄落としをしたお礼である。 mihalita.hatenablog.com そうはいっても、昨年は災難続きだった。難を追っても追っても…

豊田市美術館:未来って

『未完の始まり:未来のヴンダーカンマー』展へ。 豊田市美術館の背景の空は青ければ青いほどいい。 Wunderkammerは「脅威の部屋」で、15世紀イタリア、16世紀ドイツなど、18世紀ぐらいまで続く、珍しいものを陳列する博物館の前身のような陳列室のことだと…

ガウディとサグラダ・ファミリア展 2回め

クリスマスイブの午後、大須観音駅を降りたらカップル(アベック?)しかいない。 そんな街の風景ではあるが、マイペースに名古屋市美術館としらかわホールへ行った。ガウディ展は2回めである。 国立近代美術館で、大混雑のなか見たガウディ。あれは、6月だ…

オンラインじゃないチケット

コンサートと美術展のチケットをイープラスで取って、コンサートはカード払い、美術展支払いはカードよりコンビニ払いのほうが手数料がかからないですよという情報があったので、コンビニ払いを選択した。 カード払いしたコンサートのほうも、紙チケットをコ…

フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築

www.museum.toyota.aichi.jp 明治村に先に行って正解だったフランク・ロイド・ライト展、於:豊田市美術館。 見どころは、全部! インスピレーションとなった浮世絵など世界各地の風土、文化、設計図、模型、写真、解説がひとまとまりとして展示されていて、…

常設展/もうひとつの19世紀(小企画展)

混雑から逃げ出して、国立西洋美術館に戻って、もうひとつの19世紀―ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たちおよび、常設展を見た。 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/pdf/2023painters.pdf 常設展|国立西洋美術館 コレクションを堪能した。 点数も…

モネ 連作の情景

上野で2つの展覧会へ行ったが、その2つ目はモネ展で、上野の森美術館での開催だった。 国立西洋美術館の「カフェすいれん」で早めのお昼ごはんを食べたあと、上野公園を歩いていると、すぐにモネ展入り口の長い列が目に入ってきた。 オンラインでチケットは…

キュビズム展

先月、国立西洋美術館で始まった「パリ ポンピドゥーセンター キュビズム展―日の革命」に行ってきた。 cubisme.exhn.jp 例によって、チケットをオンラインで事前に購入しておいたが、日時指定もないところから「キュビズム」の日本での人気度がしのばれる。…