考え中

まったく公共性のない備忘録

フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築

www.museum.toyota.aichi.jp

 

明治村に先に行って正解だったフランク・ロイド・ライト展、於:豊田市美術館

 

見どころは、全部!

インスピレーションとなった浮世絵など世界各地の風土、文化、設計図、模型、写真、解説がひとまとまりとして展示されていて、年代順に進む。

 

シカゴ火災の復興から始まるプレーリースタイルや、広重コレクターとしての崖の上や落水のある私邸設計、平等院鳳凰堂から着想を得たシンメトリーの造形、保育施設や小学校などの公共施設、ホテル、個人宅、自邸など各目的に応じた設計など、観点はいろいろである。

 

文脈として、ヨーロッパのアーツ・アンド・クラフツ運動も念頭に見るのだが、それにしても、いつもライト作品を見るたびにグラスゴウ派のことを思う。チャールズ・レニー・マッキントッシュである。

 

そう思って回っていたところが!

「ライトと並走するヨーロッパのデザイン」という部屋があるのだが(以下画像のとおり)、そこに10点弱のC. R. マッキントッシュのデザインと写真が展示されているではないか。

 


思わず、声が出るところだった。

マッキントッシュのこと、一言もポスターにも宣伝にも書いていない。

 

平日朝なので混雑というほどではなかった。豊田市美術館は年パスなので、もう一回ぐらい見に行くかもしれない。非常に楽しかった。

 

ただ、展示の順路が分かりにくく、サイズが小さく、鑑賞に苦労した。作品同士が近く、細かいところが見たいのに、小さな写真がかなり上方に展示され(参考程度という扱いか)、原画の設計図保護のためにか照明がやや落としてあり、とにかく目にやさしくない展示だった。

 

同時開催の所蔵作品展「若林奮」展も非常によかった。木の葉や樹皮の作品も、よくわからない世界観の多視点の絵画や、動物モチーフの作品など、ゆったり並べられていてよかった。

ライト展と別々に展覧会をしてもいいような気がした。

ライト展にもう少しスペースを使ってゆったり並べてもいいではないかと思った。

 

 

 

今日は午後も余裕があるので、ゆっくり美術館飯も堪能した。

白身魚のランチと、デザートは洋梨のムース、飾り付けもいいし味もいい。

 

 

 

<12月5日追記>

また行ったフランク・ロイド・ライト展。

また平日だったけれど、けっこう混んでいた。

 

しかしマッキントッシュのほうは空いていた。みんな、チャールズ・レニー・マッキントッシュとマーガレット・マクドナルド・マッキントッシュの建築デザイン見るといいよ!という気持ちをこめて、2周回ってやった。

 

もちろんライトも、またじっくり見た。

前回よりも、複雑な順路にも慣れ、少しとばしても記憶で補われ、疲れずに見たいところを重点的に見た。

 

しかし、やはり細かすぎて老眼にはきついし、展示が上の方や下の方すぎて、かがんでも、背伸びしても見にくかった。

 

最初に見たのが11月10日なので、ひとつきも経っているのは驚きだった。