考え中

まったく公共性のない備忘録

ヴェルビエフェスティバル2024

パリでオリンピック開催中だが、スイスではヴェルビエ音楽祭が開催されている。

 

その音楽祭の振り返りを、Medici.TVのストリーミングで聴いている。時差で夜中に終わっているステージも聴ける。

 

先週末、オリンピックのオープニングセレモニーで、雨の中ずぶ濡れになってラヴェルの「水の戯れ」を弾いたカントロフが、その翌週(今週)、ヴェルビエでブラームスのコンチェルトを弾いているのも聴ける。圧倒的な演奏である。

演奏前に進行のおじさん(後にインタビュアー)が「傘を持ってきてるんだ」と言っている(ステージは室内)。

 

カントロフは演奏後にインタビューにも早口の英語で応じている。もっと神経質そうな感じかと思ったら、気さくだった。

オリンピックの天候をからかわれて、ほんとうに渡された傘を開いて、こうやって弾けばよかったという感じで長い指でピアノを弾くふりをしている。いい人だ。「今日は晴れているよ」ということだ。

 

藤田真央の演奏も2周した。この人のクライスレリアーナを聴いてみたいと思っていたので、通して聞けて良かった。レパートリーを広げているようで、グリーグプロコフィエフショパンモーツアルトシューマンチャイコフスキーと弾いて、最後にスクリャービンと多彩に広がっていた。

 

今日は朝の5時台に目覚めて、早朝はヘッドフォンで3時間ほど、耳の限界まで聴いた。その後、午前も午後もステレオをつけっぱなして流している。インタビューも聞いていると、大規模な音楽祭の現地の雰囲気が伝わってくる。部屋割りによって練習する音がけっこううるさそうで、うらやましい。

 

これを書いている今、ラハフ・シャニがインタビューに応じている。このあとドン・キホーテを指揮する(録画だけど)。