考え中

まったく公共性のない備忘録

布の庭にあそぶ 庄司達展

今日が会期の最終日だった「布の庭にあそぶ 庄司達展」(名古屋市美術館)に駆け込み入場、映えることもあって若い人で賑わっていた。

 

会場には大きな布があちらこちらで浮遊していて、近づくと無数の糸がピンと張られている。糸や棒で吊るした布の面が、見えないダイナミクスを可視化している。安定しているように見えて危うい。ぎりぎりのバランスを保っている。

 

そういう作品の間をくぐったり、すりぬけたりできる。緊張感が楽しい。内側から見ると面白い作品もある。

 

各作品に近づくと、各担当の人が通り抜ける方法や注意事項を指南してくれる。触ってもいい作品の手前ではアルコールスプレーを持った担当者が待ち構えている。1つ2つではなくたくさんあるので、中にはそこまでして通り抜けたいわけではないのになと思う作品もなくなはかった。

自由なようで堅苦しい美術館の美術作品展示の皮肉を、浮いている布を見つめながら思った。