考え中

まったく公共性のない備忘録

日傘を買い替え

いつ頃から使っているのか覚えていないような折りたたみの日傘を毎日持ち歩いているが、そろそろ劣化が気になるようになった。しかも、白っぽい薄い生地で日光の遮り方が甘い。当初はシンプルな作りが気に入って買ったのだが、もはや日傘の役割を果たしているか怪しい。

 

この2~3年買い替えを視野に、傘売り場で折りたたみの日傘を見てみるが、日傘は雨傘ほど納得行くデザインのものがない。ちゃんと日光を遮ろうとするとツルツルした黒い遮光カーテンのような生地だし、そうでなければレースがゴワゴワしていたりして折り畳みきれないような品になる。

 

そんなある日、SNSでSUN BARRIER 100という銘柄を知った。ホームページに入ろうとするが、混雑しすぎてアクセスすらできない。

 

遮光の精度が高く、100%いろんなタイプの光線を遮るので「100」と命名されているようである。デザインは豊富とは言えず、これいいかなと思ってクリックするとアクセスできず、やっと開いたと思ったらその製品は「在庫なし」というような具合だった。よく見るとほとんど在庫はない。

 

後日、アクセス集中が和らいだホームページを見てみたら、順次手作りするので品切れの品も在庫ができたらメールでお知らせするという機能があることが分かった。それがひと月ぐらい前だったか。先週忘れた頃にメールが来て、値段はまあまあ高いので迷ったけれど、酷暑だし買い替えも待ったなしなので注文した。よく使うカバンと同系色の無地で、持ち手だけ特徴的なのを選んだ。

 

そして、昨日その日傘が手元に届いた。今までの日傘の2倍ぐらいの厚手で構造も頑丈だけれど軽い。持ち手の素材(木材)も硬い。機能も、今日の直射日光のちょうど正午に外を歩いて試したが、日光を遮るばかりか、傘の中に入ると涼しい。

今になって公式SNSやらホームページやらをよく読んだら、長く使えるように検品も修理依頼もしっかりしているちゃんとした傘だったので、長く使いたい。

 

ちなみに正午に到着したのは展覧会「皇室の名品―愛知ゆかりの珠玉の工芸―」をやっている瀬戸市美術館で、陶器だけでなく、ガラスや七宝など工芸品を展示していた。こんな精巧な七宝の壺は初めて本物を見たかもしれない。発色が良いし、色の数も多いし、グラデーションもできるし、なんともいえな良い色で表現していて、あまりにきれいでなんとも言えなかった。だから図録を買いたいと思って見本を手に取ったのだけれど、実物の発色との落差に落胆して買えなかった。

 

美術館を出て、また日傘バリアの中で涼しく歩いて戻った。私の夏のお出かけを後押しするアイテムになってほしい。

 

瀬戸市美術館、文化会館などとの複合施設になっていて駐車場の出入りが多かった。どうやら接種会場があるようだ。

 

美術館と文化会館の間にはこんなフラクタル模様の屋根がある。