考え中

まったく公共性のない備忘録

テート美術館展

 

テート美術館から光をテーマとした出品がたくさんあるとのことで、期待しかないという気持ちで国立新美術館にでかけた。そう、恒例となった出張の仕事あとの夕方の美術館訪問である。

 

ところが、到着すると、待ち列は途方もなく、先日のガウディを軽く超える長い列ができていた。しかし、もう夕方だったので、少し待てば人は減るだろうと読んで、いったん腹ごしらえ時間を取った。この日は夜間開館がある日だった。

 

館内にはカフェが2つあり、一つは現在ウェッジウッドティールームになっている。人がここでも待ちまくっている。テート美術館展の期間だけの協賛イベントらしい。

www.wedgwood.jp

 

もう一つのカフェは自分で飲み物を受け取って席まで運ぶオープンカフェで、パックになったサンドイッチ、ビスケット、ケーキなども売っている。35度を超える暑さの日だったが、外のテラスにも人がいる。

 

床から冷気が吹き出してくるちょうどのところのテーブルを見つけて、自分の体を冷やしながら軽食タイムを済ませて、屋外から建物を撮影したりして楽しく過ごした。1時間後ぐらいには待ち時間ゼロになり、さらっと入場できた。展示室内は混んではいるけれど、大きな作品から見れば問題ない程度だ。

 

光や反射が構図としても色選びとしても、筆使いや色の配置としても、技術として模索されている。人生前半では全く理解できなかったターナーのもやもやした画風が、今はその技術に感動を覚えるようになった。しかも、日本でこれほどの集客をターナーが、ターナーが?と胸いっぱいである。

ラファエル前派なんかもたくさん展示されるかと思っていたが、そちら方面は少なかった。少ないとはいえ、バーン=ジョーンズの薔薇物語(チョーサーの著作)をテーマにした巡礼者の絵が来ていて、間近に見ることができた。

 

ジョン・ブレットのイギリス海峡(↑)のすばらしさとか、ハマスホイが来ていることなど色々書きたいが、ちょっと省いて、最も楽しみだったオラファー・エリアソンについて。

 

知覚に挑んでくるオラファー・エリアソン作品、今回は《星くずの素粒子》(↓)という展示がよかった。本体もいいが、影がいい(陰ではなく)。