考え中

まったく公共性のない備忘録

教養としての建築入門

坂牛卓『教養としての建築入門』は、中公新書の入門書である。

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新書の入門書は、ある程度の専門知識も必要という場合も多く、最後まで読めない本もあるが、これは違う。ほんとうに「教養として」読める。

序章 建築の歴史
第1部 観賞論―建築の見方(機能の器;美の器;アナロジー
第2部 設計論―建築の作り方(建築の設計とは何か;頭の中で考える;スケッチや模型で考える;実物を見て考える;建築家という職業)
第3部 社会論―建築の活かし方(世相が建築に映る;人や社会が建築を変える;政治と経済が利用する)
終章 建築の基礎

 

とくに、第1部の建築の見方をアナロジーで展開するところが鑑賞専門の人にも役立つし、読み物として面白い。