国立新美術館の企画展、「ルーブル美術館展 愛を描く」に行ってきた。
その話の前に・・・
東京と言えば上野が好きで上野ばかりに行っていたのだけれど、港区に踏み込むのは30年ぶり?ということに愕然としながらの国立新美術館訪問だった。
コロナ禍で日程や時間の指定の制度があって、ふと立ち寄るなどが難しい時期もあったが、5月後半からは比較的自由になった。「この時間、大丈夫かな」と気をもみながらチケットをおさえる必要も無くなった。
今回の企画展は、アモル(キューピッド)があちらでもこちらでも大活躍だった。
展示作品は18世紀フランス絵画が中心で、ローマ神話やギリシャ神話にかこつけて、愛や恋をいろいろな角度から描く文学性のある作品を、読み解きながら鑑賞できるのが楽しい。
じっさいお話のような絵がけっこう多いのだ。
そもそも背景の森などがかきわりっぽく、人物の動きが大げさだと、舞台芸術みたいに見える。
ただし、ストーリーの読み解きに気を取られて、絵画としての技術や色や空間構成などまでは向き合えずに見終わってしまった。夜間開館の時間帯で、通常よりは少なめの来場者だったらしいのだけれど、それでも見どころのフラゴナールやブーシェには人が集まってしまって疲れたからだ。
特筆すべきは来場者層だった。
夜ということもあって、若いカップルが多かった。それはこの展覧会の広報やターゲット層がそうだったからというのもあるに違いない。アモルとプシュケを使ったポスターにピンクのロゴやピンクのハートだったりしたので。
ジュニアガイドというのもあった。
ジュニアに「愛が生まれる瞬間」とかはお伝えできるけど、道ならぬ・・・は掲載されていない。