日曜日に出勤予定なので、今日は代休で朝からのんびりしながら溜まっていた洗濯をする日だった。それが、のんびりもいかず、めまいやら肩こりやらの症状で、ふらふらして洗濯を干すことになったのだが、
いい天気でうれしいが、気温は夏の盛りレベルだという予報だ。
ソファで寝そべって生あくびが出るのを不安に思ったりの朝で、このまま1日が終わると精神的にもよくないなというゾーンに入った。
「いっそ出かけるか」
ということで、ふらふらしながら運転席に座り、なんとなく頭にうかんだ「そうめんを食べる器がほしい」に向かって走った。瀬戸である。
ちょっと前に馬の目を買って、それ以来SNSで新入荷の焼き物をちらちら見ていたので、涼しげな器が買える気がした。瀬戸蔵は、以前にここにも書いたミュージアムを擁する瀬戸の中心地の公営施設で、ショップも充実している。カフェもあるけれど、前回訪問時は貸し切り中で入れなかった。
↓前回の訪問
まずは腹ごしらえだ。カフェは、入ってみるとカフェと海鮮のレストランのチェーンだった。しかも瀬戸川の方を向いて座れる席があって、プライベート感がある。
基本的には新鮮な魚でお寿司をランチとして出している。生物を食べる気分ではなかったので天丼にしたら、エビが3本も。
天ぷらがサクサクで、非常によかった。
冷たいお水が黄瀬戸の湯呑みに入って出てくる。お盆には赤だしと冷たいお茶、丼と水分3種類でお腹いっぱいなのに調子に乗って珈琲も注文。
珈琲にはお菓子がついてくる。こんなに食べてもリーズナブルで最高だ。最近東京出張で金銭感覚を狂わされている。
食後に餅菓子を食べてすっかり重くなった身体で、こんどは瀬戸物のショップへ。
相変わらず品揃えが幅広い。一点作家物から汎用品まで、ランクもいろいろだ。しかも、この日は全館あげて「藤井聡太七冠棋聖永世称号獲得記念セール」(漢字がすごい並ぶな)とかでセール中である。
SNSで見ていた鉢は、実物を見ると大きすぎてそうめんが溺れそうだったのであきらめた。しかし、同じ作風(同じ工房か同じ作家の)*1の涼しげな丼をみつけた。
土に青い波模様が練り込んであるようなデザインで御深井釉がかかっているので、全体に青みがかっている。丼と、もう一つは、さらに波が規則正しいデザインの小鉢である。
御深井の由来は名古屋城内の御深井丸で作られていたという灰釉で焼いた焼き物で、鉄分が焼成されて青っぽくなるそうだ。
正確には淡緑色であって、青磁ではない。
↓「御深井釉青釉流し狛犬」に魅了されて再訪した様子はこちら
ランチの途中で窓の外に現れた黒いトンボ。羽を開いたり閉じたりして目立っていたが、しばらくすると閉じたままになった。ちょうど私が席を立つときにどこかへ飛んでいった。
帰宅してしばらく休んでも体調は良くならず、満腹だったのでぐっすり昼寝してしまった。すると珈琲の悪さなのか、足がつって目覚めるという最悪の体調だった。
それが、コンタクトレンズの左右が反対になっていることに気がついて左右を交替したら、気分が夕方には改善して、今はすっかりよくなっている。まあ、結局そんなことだった。
*1:稲山陶苑さん