考え中

まったく公共性のない備忘録

博物館明治村(11)聖ヨハネ教会堂

1丁目の(3)と、(2)の大井牛肉店を見て、折り返した。

90年代の新年に、当時勤めていた会社の同僚と4人で明治村を訪れ、書き初めや羽つきなどを楽しんだ。そのとき、大井牛肉店で文明開化の味、牛鍋(すき焼き)を食べた。正月なので上位ランクの5000円か5500円か、そのぐらいだったと思うが、牛鍋をを注文した。値段は確かな記憶ではない。今回価格を見たら、ランクによって5000円から8000円ぐらいのメニューから選べる。

 

そんな昔のことを思い出しながら、ここから、駐車場のある5丁目方面へ戻りながら、またいくつかの建物に入ることになる。

 

<(6)聖ヨハネ教会堂>1丁目

引き返しはじめてひとつめは、まだ1丁目内の聖ヨハネ教会堂である。ご覧のように写真を撮る人が多く、順番待ちのような状態になっている。

明治40年(1907)の、キリスト教禁止令が解かれた後の建築である。

 

正面の写真では分かりにくいが、中央奥に本棟である会堂が後ろに長く続く。会堂は礼拝堂のところで左右に羽根を持つ十字形の建物で、内部はゴシック様式である。

正面入口の左右に双塔があり、四角錐に十字架が載った中世ヨーロッパ風の屋根になっている。煉瓦色に塗られた柱が、外壁の煉瓦とマッチしている。

 

窓は大きく、外からも美しい鉄細工が分かる。鉄ではなく木で作ってあるのかもしれないが遠くて見破れない。

 

入り口上部の細工は、煉瓦を丸く積んでセメントで補強しているのか、鉄筋の構造に煉瓦を埋め込んでいるのか分からないが、各部の細かい造作が目を引く。

 

 

入り口左右の塔の内部。

 

階段、手すりの基盤の三角形にイガのような突起が出たようなデザイン、どこかで見たような気がするが、ここで見たのか。

 

 

2階、ヴォールトがクロスしている。よく残されている。

中は非常に明るい。

 

 

ステンドグラス。室内が明るいのでくっきりは見えないが、凝ったデザインがされている。

 

左翼右翼が張り出す、クロスの中心から右を見る。オルガンなどが残されている。

 

天井の素材は、なんと竹の編んだもので、それが天井全体に張り巡らされている。