帝国ホテルの近くの芝生でピクニック風にお昼ごはんを食べる人々がいる。気持ちよさそうだ。私も軽食を購入して芝生に腰を下ろした。青空が最高だ。
帝国ホテルのカフェは心残りではないのか?と思うかもしれないが、実は以前にカフェは利用したことがある。
帝国ホテルの玄関内では電気を引くのもたいへんで、炊事のようなことをするようなスペースもない。カフェ経営も簡単ではなさそうな様子である。
保冷や湯沸かしを狭いスペースの最小の器具で行っていて、たいしたものが提供できるわけではなさそうなのである。
<(66)名鉄岩倉変電所> 5丁目
ライトの帝国ホテル玄関のすぐ横に、名鉄岩倉変電所のレンガの建物がある。こちらは大正ではなく明治の建物である(明治45年完成)。
屋根の尖った部分がいい。
窓まわりに放射状に貼られた煉瓦のアクセントの扇形と呼応している。
「博物館明治村」は名鉄による運営である。その名鉄、明治時代に電気が日本でも使われるようになって、尾張に電車を走らせることになったとき、電気の供給ができる地点をいくつか設置する必要があった。
岩倉は、現在も名鉄沿線の街である。
変電所は電気を作る大きな機械を入れるため、屋根の高い頑丈な建物である必要があった。この岩倉変電所も、中に入ると広い空間になっている。
今は、ぐるりとベンチを張り巡らして、休憩できるようになっている。気持ちのいい空間だ。
床材のヘリンボーンの貼り方を見ると、手をかけて作っていることも分かる。