火の鳥
近鉄特急ひのとりのプレミアムではない指定席で難波へ、そこから中之島へ移動した。近鉄特急は快適だったけれど、新幹線がやっぱり速いので帰りはのぞみで帰ってきた。
近鉄の駅は、折しも開催中だった鈴鹿サーキットのF1グランプリ期間で、長い列ができていた。難波行きとは違うホームなので影響はなかったけれど。
御堂筋線に乗り換えて淀屋橋で降りると、巨大なビル群がどれも同じように見えて、どちらに進んでいいか分からない。川沿いを行くのだが、中之島は両側に川がある。
なんとか見つけた経路をひたすら10分以上歩くと黒い建物が見えてくる。中之島美術館である。しかし、今日の目的地は、その隣の国立国際美術館である。
Cafeteria Agora
まずは、そのどちらへも向かわず、腹ごしらえのためにAgoraへ。
Cafeteria Agoraは、大阪大学中之島センター 2Fにあるリーガロイヤルホテル直営のカフェである。産学官連携の構想によるものだという。機械でオーダーして番号が呼ばれてセルフサービスで受け取るファストフードのような注文形式にしては、やたら食べ物がおいしい。
前回はレモンスカッシュとフレンチトーストに新鮮な衝撃を受けたが、今回は空腹だったのでちょっと攻めて、オムライスセットとケーキを組み合わせた。どちらも王道の味だった。
シーザー・ペリ
満足して、20度超えの気温のなかを国立国際美術館へ向かった。シーザー・ペリによる近未来的な外観を持つ地下型の美術館である。
地上のデザインはパイプが立体的に組まれた構造体で、動きのあるしなやかな姿をしている。科学館と同じ敷地にあり、科学館とのデザイン的な呼応もすばらしい。

内部は開放的で、ミュージアムショップのある地上階には、本来はレストランもあるはずだそうだが、休業中であるという。惜しいことだ。
ちなみに、ハイレッド・センターの高松次郎の影シリーズの作品が展示室ではなくロビーの方にあった。ミュージアムショップに寄って、帰ろうかと思ったときに気がついた。ふと「影」に気づけることも、人々が歩き過ぎるロビーに置かれていることも、うれしい。

他にコールダー(モビール)やミロもある。
館内の展示室は地下3階、2階とも、閉鎖的な個室ではなく、ゆるくつながっていて作品の流れが作りやすそうな構造である。
コレクション展のほうにもモダンで挑戦的な作品が集められていて楽しめる。
サラ・モリス「取引権限」
国立国際美術館には中西夏之展を見にいった。その後、せっかくなので隣の中之島美術館のサラ・モリス「取引権限」を見た。
コンセプトがはっきりしていて、デザインとしても、シンボルとしても面白い。鮮やかな色のコントラストも、直線と円が重なるような画面も、都会的でおしゃれだ。近づくと色と形が複雑な構造を作っている。
都会ならではのテーマ、組織や制度、権利など胸の痛くなるテーマを扱って、なお、おしゃれである。
不思議なもので、鑑賞者たちが作品の中を歩くと、それは街を行く通行人のようで、作品鑑賞のじゃまにならず、むしろ効果を加えている。作品が大きいから人ぐらいでは隠れないということもあるが、一方で、作品のサイズが我々と社会との関係そのものを伝えてくるからという気がした。

普段から収集しているらしきメモや写真、小さい紙片なども展示されていた。画家が着眼するポイントに明らかな傾向がある。整然と並ぶ窓の印象的な四角い建物の写真は作品としても実現している。

予定変更
予定では大阪日本民藝館に寄って新大阪から帰るつもりだったが、おそらく万博公園に着く頃には閉館時間となる。しかも歩き過ぎで疲れている。
御堂筋線に乗って、車内でスマートEXで自由席を押さえて、お土産も買わずに最短のかけこみ乗車でのぞみに乗った。それほど混んでいなかった。
iPhoneバッテリーのピンチ
旅先ではスマホが活躍する。チケットも地図も路線や電車のホームや時刻表も、iPhoneまかせだ。ありがたいことだが、今回はバッテリーが心もとなくて、その恩恵が半減した。
ちょうど1年前の2025年4月1日にバッテリー交換したiPhoneだが、1年で最大容量90%である。しかし体感では80%みたいに消耗が速い。
iPhone17が出たが、17eですら10万円である。iPhoneに10万も使う意味が分からない。かといって、今後はメモリもチップも高くなるし、円安は進むし、iPhoneは岐路に立っているのではないだろうか。先端という端っこではなく、断崖のような。
そんなのは予測でしかないので、現実問題どうするのかが問題となるが、17eのバッテリーの質が良くて長く使えるなら、今のSE3を維持するより効率が良いのかもしれない。