考え中

まったく公共性のない備忘録

美術館

やきものの里 かわら美術館

以前から一度行きたいと思っていた愛知県高浜市の「高浜市やきものの里 かわら美術館」へ行ってみた。2ヶ月ほど前に常滑まで出張で行ったとき、思ったほど遠くはなかったので、距離的にさらに近い高浜市なら行けるだろうということで、ドライブがてらでかけ…

マリー・ローランサンとモード

巡回してきたマリー・ローランサンとモード展を見てきた。 曇っているのに湿気のために暑くて、できるだけ外に出たくない昨今だが、今日は夕方から用事があってどうせ出かけるということで、先に展覧会へ行った。 薄いグレーと淡いピンクのおしゃれな色合わ…

吹けば風

今日から始まった豊田市美術館の展覧会と常設展。 「吹けば風」の方は四人展で、映像作品がいちばん面白かった。 特に、民家のような生活感のある室内の、家具や電化製品に映写機で映画作品を映写するという試みがあって、作中のスプラッターな映像が、現実…

マティス展

今年3回目の東京都美術館である。 マティス展が始まっている。今回は、初期から晩年まで充実した展示が見られるというので、「混んでる」という懸念を抑えて果敢に行ってみた。 途中、上野駅で「みはし」のあんみつを食べる。上野は広いが、何処へ行っても…

ガウディとサグラダ・ファミリア

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は東京国立近代美術館で開催中である。金曜、土曜は夜間開館をしているということで、仕事のあと行ってみた。竹橋の駅ビルで軽く腹ごしらえをしようと思ったら、全部しまっていた。 この展覧会は日本で3箇所巡回する。…

ABSTRACTION(アーティゾン美術館)

アーティゾン美術館で長い名前の展覧会を見た。「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」と、かなり詰め込んである。石橋財団のコレクションだけではなく、海外も含めあちこちから借り出して250点と見ごたえも…

東京都庭園美術館 建物公開2023

庭園美術館は2回めだ。 しかし前回は90年代だったので、約30年ぶりだ。 その来訪のときのことが庭園美術館のホームページに記録されていた。 「特別展:エリザベスニ世女王陛下コレクション レオナルド・ダ・ヴィンチ人体解剖図展 ウィンザー城王立図書…

泉屋博古館東京

六本木一丁目の駅からすぐのところに泉屋博古館という住友家収集の美術品の展示施設がある。スウェーデン大使館やイタリア大使館がお向かいやお隣にある。 せっかく近くに宿泊したので、この機会に足を運んでみた。 行った日は、ちょうど「安宅コレクション…

ヘザウィック・スタジオ展 共感する建築

ヘザウィック・スタジオは、ロンドンでトーマス・へザウィックが創設したデザイン集団で、居間は世界中の建築などのデザインで大活躍だ。 ちょっとその話の前に・・・ 六本木ヒルズっておしゃれなところだって、ちょっと前のテレビのニュースやらではよく聞…

ルーブル美術館展 愛を描く

国立新美術館の企画展、「ルーブル美術館展 愛を描く」に行ってきた。 その話の前に・・・ 東京と言えば上野が好きで上野ばかりに行っていたのだけれど、港区に踏み込むのは30年ぶり?ということに愕然としながらの国立新美術館訪問だった。 コロナ禍で日程…

佐伯祐三展

東京ステーションギャラリーは初めてで、楽しみにしていた。 レンガ造りの東京駅の丸の内北口の一角の美術館だ。 出張が決まった時から、東京駅内だからどんなに時間が迫っていても寄れるよねと思ってわくわくしていた。 山手線を降りて丸の内の北口の改札を…

エゴン・シーレ展

東京都美術館へ、というか東京へ、久しぶりに行った。 今回は埼玉の小京都川越と、東京駅が予定に入っていたけれど、上野は急遽の予定変更で行った。前の夜のうちにオンラインチケットを購入した。最近の人気展覧会は時間指定で入場制限をしている。朝一番の…

中西夏之の習作と弓形の作品群

今日は4月なみの暖かさということで、仕事の合間の一番暖かい時間にドライブを兼ねた美術館訪問をした。といっても見たい展覧会がなく、ねこ関連の展覧会を開催中の豊田市美術館へとりあえず行ってみた。 展覧会はネコだけではなく異素材の岩的なもんやら、…

巡回しない展覧会

ここ何年か、東京や大阪でイギリスやスコットランドからのや、国内からのも、すごい展覧会がいくつもあったけれど、ぜんぜん行けていないの話の続き。 今年は上野でエゴン・シーレ展をしている。生意気で若い才能にあふれたシーレを見たいけれど、関東出張の…

展覧会には行けず図録のみ取り寄せ

「すべて未知の世界へ―GUTAI 分化と統合」は、国立国際美術館、大阪中之島美術館の2会場で、2022年10月22日に開幕し、2023年1月9日に閉幕してしまった。大阪まで近いようで遠い。 www.artagenda.jp 「具体」の作品がかなり集められていたようなので、図録だ…

ARTS & CRAFTS and DESIGN 展

www.pref.aichi.jp 展覧会は4つのテーマごとの構成になっていて、最初はモリス商会関連の展示である。初期の壁紙に始まり、暖簾的なテキスタイル、そしてモリスが晩年に熱中していた書籍のデザインなどがある。書籍のフォントデザインなんかはじっくり見て…

世界サブカルチャー史 欲望の系譜2

世界サブカルチャー史 欲望の系譜 - NHK 昨年始まったときには知らず、途中から見ている。見逃した回もある。 アメリカの歴史と、主にハリウッド映画に現れる大衆の考えを「欲望」という表現で年代順に考察している。 先週は2000年代に入り、第1回が始まった…

ゲルハルト・リヒター展

豊田市美術館でゲルハルト・リヒターを見てきた。 richter.exhibit.jp ドイツの現代アート。フォトペインティング、アブストラクト、色、動き、塗りつぶしている作品も塗ってもいない作品もある。 マスメディアやアメリカポップアートの影響も強い、誰でもな…

「クマのプーさん」展

「クマのプーさん」展 @名古屋市美術館が始まった。近くに用事があったので、会期初週に観覧した。 上階から始まって2フロアで展開している。まずはグッズや著者、画家、ロケーション、ストーリー紹介、関連書籍の展示のフロア。原画ではなくこの展覧会の…

北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック-アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美

岡崎美術博物館で、北澤美術館所蔵の「ルネ・ラリック」の展覧会をやっているので行ってきた。 北澤美術館は諏訪湖のほとりにあって、アール・ヌーボーやアール・デコ様式の工芸品を所蔵している。諏訪湖へ行ったのは31年前だったことが判明、時の進み具合が…

日傘を買い替え

いつ頃から使っているのか覚えていないような折りたたみの日傘を毎日持ち歩いているが、そろそろ劣化が気になるようになった。しかも、白っぽい薄い生地で日光の遮り方が甘い。当初はシンプルな作りが気に入って買ったのだが、もはや日傘の役割を果たしてい…

機能と装飾のポリフォニー

豊田市美術館で開催中の「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」とコレクション展に行ってきた。 19世紀末から20世紀初頭の、多くの人にデザイン性豊かな生活を提供するという考え方が浸透する頃、バウハウスのような組織が工業製品の質向上などを目指…

布の庭にあそぶ 庄司達展

今日が会期の最終日だった「布の庭にあそぶ 庄司達展」(名古屋市美術館)に駆け込み入場、映えることもあって若い人で賑わっていた。 会場には大きな布があちらこちらで浮遊していて、近づくと無数の糸がピンと張られている。糸や棒で吊るした布の面が、見…

12人の表現者たち

メナード美術館の所蔵品特別展に行った。「版画&版画:12人の表現者たち」というタイトルで、ヨーロッパと日本の相互の影響の様子が鑑賞できる。 展示のメインは「芸術家たちとサーカス」というタイトルのもと、ロートレック、シャガール、マリノ・マリー…

M.C. Escher - Het oneindige zoeken

「エッシャー 視覚の魔術師」という邦題。 M.C. Escher - Het oneindige zoekenはオランダ語とのこと、「MCエッシャー*1、無限の探究」のような意味である。 監督はオランダ、内容は英語とオランダ語インタビューで構成されている。内容は、伝記映画と言える…

ミロ展ー日本を夢みて

愛知県美術館で開催中のミロ展に行った。 連休中に足が向かず、今日は仕事が早めに終わったので遅い昼ごはんを食べてから入館した。 すると、平日午後ということもあって、予想以上に空いていた。ミロはピカソに並ぶ巨匠だとか言われるが、ピカソが来たらこ…

サンセット/サンライズ

今日は「サンセット/サンライズ」展が会期最終週となった豊田市美術館へ。ホームページを見ると所蔵品の企画展のようだ。撮影(条件付きで)可能な展覧会で、Twitterに篠原有司男のボクシングペインティングが流れてきたので、「おっ」と思って行ってみた。…

酒のうつわ展

彼に会いたくて、また訪問してしまった愛知県陶磁美術館。 mihalita.hatenablog.com 「御深井釉青釉流し狛犬」の「吽」である。今日も前をしっかり見つめる顔つきも閉じた口元もりりしく、巻き毛の首元がつやっぽく、青い掛け釉が輝いていて、やっぱり美しか…

Van Gogh: Painted with Words

Van Gogh: Painted with Words (BBC 2010)、日本では『ゴッホ 真実の手紙』となっている。 10年以上前のBBCドラマで、日本でも民放で放送されたというが、見ていなかった。今回はアマゾンプライムビデオで見ることができた。 ゴッホの手紙はたくさん残って…

昭和のレトロモダン 於:愛知県陶磁美術館

世界の情勢に圧倒されたり卑近な問題に向き合えずに逃げたくなったり、何かと落ち着かない心持ちのこの頃である。Wordleにも飽きてきて粘り強く向き合えない。 肋間神経痛らしき症状はロキソニンのおかげで随分治まったので、机の前でぼうっとするより、バッ…